遅ればせながらアテルイ伝の1,2話を視聴。
遅ればせながらアテルイ伝の1,2話を視聴。ちょー駆け足。もっと人のドラマが欲しいところだが、題材に免じてプラス評価。
あざまろ(呰麻呂)が反乱を起こしたとき「我(wah)は蝦夷だ」という。「外」という意味で与えられた名前を自分で名乗るというところに二重の視点を感じる。
「汝(nah)は誰だ」とアテルイの妹が問う。
蝦夷と呼ばれた人々が、自分たちを一体の国か民族のようなものとしてとらえていたら、自らの呼称があっただろう。それがないとしたら。ヤマトと対峙することで初めてその意識が立ち上がったのではないか。
線を引かれて外になる。いまでも様々にあること。
ウチの人にはその理由が分かる。外にされた人は、言われて線を引かれたことに気づく。あるいは呼応して線の存在を認めることもある。
アテルイの兄アマヒコが言う。「我は蝦夷だ。蝦夷で悪いか」言ったとたんに引かれた境界線を認めることになる。その線をなかったことにするには、ウチに入るか、不当だとして闘うか、あるいはウチの人の方を変えるか。
アテルイの兄はウチに入ることを選んだようだ。