アテルイ伝3,4話を見る。

2020年12月15日時代劇

■アテルイ伝、3話。
「転」の要素をみんなここに入れたら転以外なくなった。
けれど、そんなに変わったという、年月が伝わりにくい。
テンペストくらいの話数があったら違うんだろう。
■アテルイ伝4話を見る。これはもう、死にに行くばかりの話だ。ただアテルイとモレが二人最後まで離れずにいるのを見る話。鮭は戻らない。人々もまた戻らないことを暗示する。
蝦夷を、まとまらぬものを束ねたことが誤りではなかったか。とアテルイは言う。
そう、ともいえる。「蝦夷」はクニではない。
けれども。千二百年を経てなお、東北は、島でもなく、ひとつというわけでもないのに。
なんとなく、白河あたりから下北半島のさきっちょまで、ひとまとまりの縁あるもののように思われている。(中にいる人もややそう思っているふしがある)長い長い刷り込みなのかと思う。
アテルイは、最後に、虹を見る。
「虹だ」と言って終わる大河ドラマがある。風と雲と虹と。これもまた東の反逆者の話。
虹は何度でも生まれ変わる。
(Twitterから。改)

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Posted by kikuyamaru