ローカルヒーローをぶんまわすひとたち(ローカルヒーロー博覧会)
2/24 城西大学 東京紀尾井町キャンパス
ローカルヒーロー博覧会
キオイチョー…っていうのは、尾上松緑さんへのかけ声。紀尾井町に二代目松緑さんの家があったから。
その紀尾井町にてローカルヒーロー博覧会です。
いつもは国立劇場に向かう交差点を別の方向へまがって、城西大学へ。
学生さんみずからフィールドワークとしてキャラクターになったりしながらローカルヒーローについて研究している石井研究室を事務局としております。経営学部なんですね。ローカルヒーロー業を、どう、ぶん回すか、というあたりの視点になるのかなあ。(ようしらんけど)
この博覧会は、形式としては、ショウではなく、展示会。
展示会、馴染みのない方もいらっしゃるでしょうが、同業界の人たちがブースを置いて、自分たちの活動を紹介しているところに、その情報が欲しい人たちが集まって情報を得ていくというようなもんですね。
ヒーローとヒーローを見に来る人という軸ではなく、運営する側や、活かす側の情報交換の場という形ですかね。
現場では名刺交換シーンもお見かけしました。
この会にはことの性格上、造型をしながらキャラクターもやっている人とか、映像を作る傍らでヒーローのエンターテインメントを続けている企業とか、興行関係からヒーローを手がけているところとか、自主制作映画の老舗とか、自己採算でそれなりの継続性を持って続けている経験ある人たちが多く集まってましたが、中には、始めたばかりの人も、これから発表するヒーローが控えているというところもありました。
早い時間にはフォトセッションや石井先生のセミナーもあったのですけど、
今回、所用ありまして最後の方に駆け込みましたので写真撮っただけです。
てきとーに並べまー。今回は、大人にだけ見える世界の話ですので、そういうモードです。
入り口で真っ先に出迎えられたのがFPレンジャーさん。レッドさんおひとりかしら。
ファイナンシャルプランニング関係の法人による運営で、家計を守っています。
使命は「金融リテラシーの向上」。
日本人のお金に関する忌避感っていうのは根が深いと思うの。まずはお金の話が出来るところから。
ディスプレイされていたゴッドチバダー。相変わらずの光りっぷりです。チバダーさんち(?)は前に見たブースは写真屋さんらしかった。あと、いろんなマスクを作っておられます。
瀬戸大将。付喪神らしいです。獄妖鬼さんとこ、相澤造型工房で造られたキャラクター。
腕を打ち付けると瀬戸物の効果音がするといいよねとか言われてた。
割れるで。
各所で写真用にポーズをつけていく骸696さん。
忍者烈風さんとサクラねえさんは、ヒーローズユナイトの舞台挨拶を終えて到着。
今回烈風さんガチャを初めて体験しました。(だって埼玉にしかないから)
あのー、茨木童子(女の方)のところにいる黒くて身体に文字が書いてあるっぽい鬼いるじゃないすかー、あれが出たんですけど、サクラさんと一緒に「なんて鬼でしたっけ???」ってなってしまった。なんて鬼でした?
烈風さんは元々、入間や飯能あたりのケーブルテレビでやっていたのですが、東京MXでやるようになって4作くらいになりますか。
どっちかというとコンテンツ重視かなあと思いますが、映像の人たちが実在側にも出てくる感じはローカルのやり方だよね。
本編以外にパラレルワールド編(PW編)という映像作品もいくつかあり、他のヒーローとコラボしたストーリーになっています。
この日に出たばかりのDVDササヅカイン編が販売されていましたので、グランマサラー編と一緒にGET。
サインもいただきました。わーい。(そして烈風さんのサインがローマ字なのに驚くなど)
鳳神ヤツルギさんも招来。
木更津のヒーロー。
商業施設での定期的なショーや積極的なファンクラブ運営など、業態としてのヒーローをパワフルに推進している企業です。アクターの起用や露出、定期的に卒業させるサイクルのまわし方などにも特徴があります。
横連携にも熱心です。年一回のローカルヒーロー祭の運営ができる体力はなまなかじゃないですよね。
物販沢山。キサラとライトニングガイオンも。
ヒーローズユナイトのチラシの大阪バージョンがあったので手に取ったら、企業紹介映像集を含めた一式をお渡しいただきました。
ここは、ヤツルギ以外に、他の企業の専属ヒーローを作ってテレビでも放送しています。
映画も、一作に終わらず形を変えて作っています。
ちょうど最新作ヒーローズユナイトの上映期間だったので、烈風さん達と一緒に。
死蟲さんとカメレオールさんに銃器(?)を向けるFPレンジャーさん。
真ん中にいるのはチョビリオンさん。
なんかノーモア映画泥棒を思い出す。
このデカさは反則。
おうちのようですね。火器でしょうか…家計が火の車…いやなんでもない。
コスモフラッシャーさん。練馬(と、宇宙)のヒーロー。
なぜピエールなのかについてみずから他のキャラクターに解説してました。
このピエール顔も、もう見慣れたなあ。
ピエールは何回会ってもカードくれます。
影虎さん。仮の姿…と言っていいのかな?
亀戸のカメイダー様御一行…ですが、
たまたまアークの方がいたので、白銀、アーク、武尊の三人というちょっと珍しい形に。
チラシもらいましたか?と聞かれて「今日はまだです」と言ってしまい、
見に来ていただいたんですか?あのときですか?混んでましたよね、みたいな会話。
(うん。すっげーーーー混んでた。)
単体でもとりますか?と薦められましたので。カメイダーアーク。
カメイダーさんとこは芸能プロダクションによる制作です。
ここのショーは完パケに対して俳優さんのリップシンクが完璧なん。
仮面だったらセリフに頷きとか振りを合わせるじゃないですか。
しかし、人間体のほうもかっちり合わせてくる。それ難しくない?
こういうやり方もあるんやなあと。
サイドソウジャーさん。京都の方のようです。新しめの方ですね。
「名前はまだない」さん。千葉の単体のヒーローさんです。
まだ個性がよくわからないなあ。いろいろ裏設定はありそうなんですけど。
ヴォルテックエンマさん。かっこええ。
横浜の岡津アクションクラブは1980年代から自主制作映画の活動をされているところです。
スタージャンのスタッフロールにも造型関連でお名前があります。
それはそれとして、昔ショーに出ていた蝉怪人的な方は、ここの他のキャラクターが、そのまんま派遣されたものらしく。
同じく岡津アクションクラブさんところのキューン・カッツェちゃん。(左)
フォトセッションの時、随分自由だったようで、沢山ネットに写真があがっておりました。
ゼロングさんの乗った雑誌を眺めるキューンちゃん。
読めてるんですかね。
後ろはゼロングの3号。ガンマさん。
ゼロングさんはプロレスをベースにしたショーで、見ていてとても痛そうw。
ショーの事前情報が親切で会いに行きやすい団体です。葛飾で活動中。
ゼロングさんと烈風さんとサクラさん。
ゼロングさんとサイドソウジャーさん。
骸696さんから、色と個性分けのレクチャーを受けている武尊さんとアーク氏。
確かに、カメイダーさんのところは赤青黄緑と色分けがされていますよね。
骸696さん。ピンで。
骸696さんのいる、ダークサイドライン(暗黒銀河共同戦線 DSL)は、どこの世界にも属さないアクヤクさん的なキャラクターを所属登録させて斡旋するというような形をとっている集団です。かたまりになることでセールスしやすくなる面もあるのかな。
ヴォルテックマグナさん。カメイダーさんのブースのところでお話をしてました。
この隣に、守口付近のMAMORU HEROESのおねえさんがいらしてました。手はその方の。
この時点でマモルさんはデビュー前なので、チラシの中の姿も黒塗りでした。
うーん。もしかして横浜の作品にもゆかりのあるおねえさんじゃないかな。
カメイダーさん。
あ、ビラート様w
みんなでお写真。
しかし白銀さん、ハズレようとしていたw。腰が低いというかなんというか。
主要キャラクターだという自覚とかいうものは…
はい、終了時間になりました。
残っていたキャラクターさん達で集合写真。
やっぱ、サクラさん華がありますね。
帰り際にガンマさん。
腕のプロテクターがピカピカになりましたね、って話をしたら
お試しで新しいのを装備してたんですって。
FPレッドさんが例の家計のヤツをお持ち帰り。
帰り際には幾人かのヒーローさんがお見送りに出てきてくださいました。烈風さんとサクラさんも。丁寧な人たちや。
あ、こちらが城西大学のキャラクターたちです。これは「高麗戦士トライ」のキャラクター。
石井先生が造られてるんですかね。なんかねえ、制作風景の写真がTwitterにあがるんだけど毎年コワイです。
学生さん運営のヒーローさんだと、卒業すると終わっちゃったり、個人の転居先についていってしまうことがあるんですよね。
一方、ご当地ヒーローは長くそこに定着することを求められる。
卒業というターニングポイントをどう超えるのか。それは若いヒーローさんをウォッチするとき、気にしながら見ている点です。
学生団体が主体でありながら、土地に付いて受け継がれるという形をとっているヒーローはなくもないです。
トライは、はっきりそういう目標を掲げており、もくろみ通りになるかどうか、何年か先を見守りたいところです。
最初に「ローカルヒーロー業」と書きましたけど、世の中の人はまだまだ「業」とは捉えてくれてないと思うんですよね。
公共の職員が仕事でやってるとか、ボランティアで着ぐるみを着てるだけとか、どっかからなにかのお金が出てるとか(※注:いずれもそういう場合もあります)思われてることもある。しかしそうじゃない民間(?)のヒーローをどう作って、どう続けていくのか。あるいはどんな目的のために続けていくのか。ヒーローたちの背中は多様です。
出来上がりだけでなく、出来るまでや続けていく過程があるという、言われてみれば当たり前のことを知る人が多くなったら、もっといい感じにぶん回せるようになるかもしれないし、その世界に変身して飛び込んでくるのもやりやすくなるかもしれませんね。